【ハースストーン】ウンゴロリリース後のワイルド環境 中編
Tier2中位〜下位ぐらいだなと思ったデッキタイプ一覧。
<アグロには強いドラゴンプリースト>
ドラプリは噛み砕いて言えば結局のところ序盤に強いタイプのミッドレンジ。このデッキはアグロには強いがレノなどコントロール/中盤以降に強いミッドレンジには弱い。
ミニオン1体1体のスタッツは高く、アドバンテージも取れるデッキなのだが、マナカーブ通りに動けなければ弱いというデッキ構築上の欠点があるせいで、あと一歩デッキパワーが足りない。
アグロをメタるだけならレノプリ、コントロールウォリアーなどのほうがアグロ以外に対しても強く出れるので、そのあたりが問題点か。また、海賊ウォリ相手には基本有利と言えど事故ったり海賊がドブンすると普通に負けてしまうことも多い。
《カバールのカギ爪のプリースト》《ドラゴニッド諜報員》などマナコスト通りの基本スタッツ持ちでありながら追加効果も強いミニオンが存在するので、これらをマナカーブに沿ってプレイできるかどうかが鍵。《ヴェレンに選ばれし者》というぶっ壊れバフカードもあるのでデッキ内のカードパワー自体は本当に高いのだが……
スタンダードで活躍中のドラゴンプリーストは「エレメンタルを主体として呪文でアドバンテージを稼ぎながら、たまにドラゴンシナジーを発動する」というデッキになっており、Tier2上位付近をウロウロしている。もしかするとワイルドのドラプリ(というかミッドレンジプリースト)もそういった構築に寄せるべきなのかもしれない。
<環境が向かい風のアグロ/ミッドレンジシャーマン>
《トンネル・トログ》《トーテム・ゴーレム》といったパワーカードがスタン落ちしたため、ワイルドでしか強力なデッキパワーを発揮できなくなったシャーマン。
ワイルドでもこの2枚を基盤としたアグロ・ミッドレンジデッキは強いのだが、環境が対アグロ寄りになっているため少し厳しい立場にある。
強力な本体火力は充実しているが、全体的な火力では海賊ウォリに劣ってしまうこと・オーバーロードによるテンポロスがあることで、アグロシャーマンだと海賊ウォリ以上にワンチャン拾いに行く姿勢じゃないと勝てない。
シャーマンは《メイルシュトロームのポータル》《ライトニングストーム》などAoEも強いので、自身も対アグロを意識したミッドレンジ寄りの構築が現環境ではベストと思われる。
<個々のカードパワーは高いシークレットパラディン>
スタンダード及びワイルド導入後に長らくTier1に君臨し続けたシクレパラ。しかし今はTier2中位付近をウロウロするデッキとなった。
理由としては海賊ウォリ・アグロシャーマンなど強力なアグロデッキの台頭、基本的にテンプレ坊主めくりデッキなためプレイングや構築の調整で相性の改善があまり見込めないといった部分がある。
しかし1枚1枚のカードパワーは非常に高く、マナカーブ通りに動ければこれほど強いデッキは他にはない。
型としてはンゾス型が基本形だが、ウンゴロでサポートカードが増えた兵士型・序盤を固めやすいマーロック型なども増えつつある。
環境がどう変わろうが一定の強さは見込めるド安定デッキなので、今後もワイルドに居続けそうである。
<トップメタ以外には勝てるフリーズメイジ>
《アイスランス》が殿堂入りしたので、ワイルドでしかフリーズメイジは使えない…なんてことはなかったぜ!スタンでも大活躍中のフリーズメイジはもちろんワイルドでも活躍中です。
しかし基本的に低速環境かつライフ回復の乏しいスタンと違い、ワイルドは高速環境かつ回復過多。トップデッキが超高速アグロの海賊ウォリ、アレクでライフ削ってもベホマしてくるレノ、ガンガン装甲稼いでくるコントロールウォリ、再展開が容易なエッグドルイドなど不利相性・不利ではないがお世辞にも有利と言えないデッキが増えたワイルドでは少々厳しい。
それに対してドラプリ・ミッドシャーマン・シクレパラなどには有利。Tier2には勝てるがTier1に勝てないので、結果的にTier2中位〜下位に位置するデッキとなっている。
ウンゴロが出ても特にデッキ構築に変わりはなく、シクレパラと仲良く老人デッキとしてワイルドに居座り続けている。
あとこれワイルドよりスタンの話なんですけど、《アイスブロック》は次期ナーフ改定で殿堂入りしたほうがいいと思う。
<コントロール殺しの鯛罪パラディン>
フリーズメイジとは打って変わってコントロール相手にめっぽう強いのが鯛罪パラ。ガジェッツァンで《飛刀手流忍者・六丸》が増えたことによって安定性と爆発力が同時に増してから、見た目以上のデッキパワーを発揮することになった。
だが高速アグロや序盤から手数の減らないミッドレンジ相手には不利で、ランク戦ではどうにも使用しづらい。BO制ならコントロールウォリアー対策などで使用するのは有用なのだろうが……