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【ハースストーン】ウンゴロリリース後のワイルド環境 前編

 ウンゴロリリース後のワイルド環境もおおよそ掴めてきたので、個人の体感でまとめた初期環境の雑感をつらつらと書いていきます。

 アジアサーバーの主にランク5〜レジェンドあたりで感じ取った環境なので、NAサーバーやBO制とはちょっとズレてるだろうし、ワイルド環境はプレイヤーも研究者も少ないのもあって全体的に情報が足りてません。

 「こんな強いデッキを見た」とか、「こういうデッキで実績を残せた」とかあったら是非とも教えてください。

 ではTier1~Tier2上位に関して綴った前編をどうぞ。

 

<不動の環境トップ・海賊ウォリアー>

  ウンゴロでは《ゴラッカ・クローラー》《暴蝕ウーズ》などあからさまな海賊・武器メタカードが増えた。少し前では《ちんけなバッカニーア》もナーフされた。だとしたら海賊デッキ(主に海賊ウォリアー)は弱体化し、環境トップではなくなったのか?

 答えは否。むしろメタカードが増えたことによって、海賊ウォリ以外の海賊タッチ型のアグロ・武器主体のアグロが死滅し、海賊ウォリ以外のアグロの肩身が狭くなった。

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 前提条件としてワイルドには《艦載砲》という海賊デッキでは《ナイフ・ジャグラー》の実質上位互換カードが存在する。

 海賊召喚時に2点ダメージを飛ばすという強力な効果を持ちながら、2/2/3の低コストかつ除去しづらいサイズなので非常に対処が難しい。

 バッカニーアナーフ前は低コスト武器が装備しやすいシャーマン・パラディン・ローグ・ハンターなどもこのカードを使いたいがために、海賊をタッチしていることが非常に多かった。

 だがバッカニーアナーフ後は《怪盗紳士》が存在するローグ以外では艦載砲を活かしづらく、海賊タッチするにも《南海の甲板員》or《ブラッドセイルの海賊》2枚+《パッチーズ》で序盤の動きを強めるぐらいに落ち着く。

 しかしこの動きも《ゴラッカ・クローラー》という強力な海賊メタカードが出たことによって海賊を使うこと自体がリスクとなり、ウンゴロリリース後では迂闊に海賊タッチすることが出来なくなる

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 だったら海賊ウォリも弱くなってるんじゃん?と思うだろう。それは否。そもそも海賊ウォリが強すぎるからゴラッカ・クローラーが当たり前のように使われているのである

 もちろん海賊ウォリはゴラッカ・クローラーを使われると確かに痛いが、序盤で的確に使われたとしてやっとイーブンになるぐらいの自力がある。武器メタのウーズも同様。

 海賊ウォリ以外のデッキはこれらのメタカードを使うor序盤を上手く捌けないと勝てないので、ゴラッカやウーズ、序盤に強い挑発持ちを採用する。そしてそれらは海賊タッチしているデッキや、普通のアグロ・武器主体のデッキを同時にメタっている

 海賊ウォリほど速度が出ないアグロデッキは、海賊メタによって余計に厳しい戦いを強いられることになったのだ……!

 そして当の海賊ウォリ自体は、そんなメタを物ともせずほぼ全てのデッキに速度勝ち・不利だとしても引き次第で勝てるというデッキパワーで悠々自適な生活をしている。こんなことが許されていいのだろうか。

 その結果、現環境では海賊ウォリ以外のデッキを使うなら「海賊ウォリにある程度有利を取れること」がまず何よりも第一優先されている。前期から何も変わってない。是非もないよネ!

 一刻も早い《艦載砲》のナーフが待たれる(それでも海賊はまだ強いと思うので、全体的なナーフが望ましいが)。

 

<じわじわと強化されていくレノデッキ>

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 約一年の活躍を経てスタン落ちした《レノ・ジャクソン》。リリース後ほぼ常にTier1に輝き続けたその強さはワイルドでも健在。

 ガジェッツァンで追加された同じくハイランダーボーナス持ちの《カザカス》が加わったことによりその強さはさらに強固なものとなり、レノデッキはカザカスが使えるメイジ・プリースト・ウォーロックが主体となっている。

 前環境まではレノロック以外は微妙だったが、ウンゴロではメイジ・プリーストに強力or便利なカードが増えたことによって、レノメイジ・レノプリもトップメタに食い込みつつある。

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 特にプリーストは《目覚めよ創造主》が追加されたことによって、断末魔ミニオンが強いワイルドでは無類の強さを発揮している。レノとアマラで2回ベホマ。アグロは死ぬ。

 はっきり言ってこのクエストはワイルドだと非常にヤバイ。何がヤバイかと言うと達成条件が断末魔ミニオンを「手札から使用(Play)する度」ではなく「召喚(Summon)する度」なので、断末魔ミニオンが2体ついてくる《ドクター・ブーム》出すだけでカウントが2つ進む。アホか。

 もちろん《頽廃せしものン=ゾス》で断末魔ミニオンをリアニメイトしてもカウントが進む。

 レノプリーストはレノデッキの中でも特にアグロ耐性が強く、ウンゴロ追加カードによって安定性も増したので最も増えているデッキタイプと言ってもいい。

 ただしレノプリは突然のリーサルを叩き出すのは苦手で、リソースを稼ぐのは得意だがドローが貧弱なので引きムラが激しいことから、デッキ研究もあまり進んでいない。きちんとしたレシピを探すのも作るのも、プレイするのも難しいデッキだと感じる。

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 そして長らくTier1に居座り続けるレノロックはデーモン型が流行りつつある。

 理由としてはミラーマッチで盤面の取り合いになると強いこと、《霊の使い手ウンブラ》という《ヴォイドコーラー》と相性がいいレジェンドが追加されたことなどが考えられる。

 レノロックは主にミッドレンジ型・OTK型・デーモン型の3種類が存在するが、現環境ではデーモン型をよく見る。

 OTK型は爆発力があるが安定性が低く、コントロール・ミッドレンジ対決では突然のリーサルを叩き出すよりは盤面の優位性を取ることのほうが重要な環境なので絶対数は減ってきている。ただし「絶対にOTKコンボがない」とは言い切れないのでレノロックを相手するときは残りライフに注意。

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 ちなみにウンブラがいる状況で《ドレッドスティード》が召喚されると、盤面が埋まるまで馬が召喚され続けることになる。うまだけに。

 ロマンコンボと思われがちだが、盤面が死なないミニオンで一気に埋まるのは体験するとわかるが完全に地獄絵図。レノじゃない馬デッキが覇権を取る日も近いのかもしれない。

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 レノメイジはウンゴロでいくつか便利なカードが増えましたが、基本的に《複製》《メディヴの残響》《ハイ!なソウルキャスター》でレノとかカザカスとかデスロードとかヘドロゲッパーとかンゾスとか水増しするデッキなので特に変わったところはないです。

 

<環境に合ってきているコントロールウォリアー>

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 海賊ウォリは周りのデッキを完全に無視したトップデッキだが、環境と対話したウォリアーもトップデッキの一つ。

 具体的には対アグロを意識したコントロールに寄せたウォリアーである。

 現状コントロールウォリアーにはンゾス型・クエスト型、もしくはその複合型が存在する。パトロンウォリは大体死んだ。

 コントロールウォリアーはウォリアーでありながら海賊ウォリアーをメタれるという毒をもって毒を制すようなデッキである。ついでに他のアグロも死ぬ。

 ほぼどんなデッキ相手でも有利を取れる海賊ウォリでもコントロールウォリアー相手だと、海賊側の引きが良い+コントロール側の引きが悪いという条件を満たさなければ勝つことが非常に難しい。また、コントロールウォリアーはフリーズメイジにも有利を取れるという利点がある。

 レノ系のデッキにリソース負けすることも多いが、プレイングと構築次第では十分勝てる範囲なので高ランクではそこそこ見るデッキである。

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 クエスト型のウォリアーは、ワイルドではまだ研究不足なこともあって絶対数が少ない+デッキもあまり強くないのだが、このカードを上手く使えればレノデッキにも有利が取れる可能性はある。

 現状ではンゾス型が一番多いが、今後はクエスト型・複合型も注意していきたい。

 

<完熟したエッグドルイド

 ミニオンを並べて《蓮華紋》《野生の力》で全体バフ、《ドラゴンの卵》《ネルビアンの卵》《反響ウーズ》に《野生の紋章》《ヤシャラージュの烙印》をつけるといった動きで盤面を固めて、《森の魂》《野生の咆哮》でダメ押しするデッキ。さらに中盤以降は《ジーヴス》で減った手札を補充するので手数が減らない。

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 前期までは「ドブンすれば強いけど、イマイチパワーが足りない」程度の立ち位置だったエッグドルイドだが、ウンゴロ後では環境トップに食い込むパワーデッキになりつつある。

 1マナミニオンなのに2枚分のカードになる《ファイアフライ》、横並びに合う《ラヴァサウルスのチビ》、メタカードでありながら獣シナジーを受けられる《ゴラッカ・クローラー》。この3枚が加わったことにより、序盤の繋ぎの良さが段違いになった。

 構築を工夫することで海賊ウォリにもそれなりに対処できて、ブン回ると除去が間に合わない速度・盤面を作り出すことが出来るので元からそれなりのデッキパワーはあったが、ウンゴロリリースによって安定性が増した。

 1~3ターン目の間に手札事故が起きてると盤面が作り出せずそのまま負けるパターンが多いのが欠点。逆に言えば手札が良いと本当にとんでもないブン回りを見せる。

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 また《動き回るマナ》によって全体除去後のリカバリーが効きやすくなったのも環境入りした理由の一つ。《森の魂》だけでも厳しかったのにこんなもんまで使われるとたまったもんじゃない。

 盤面を綺麗に掃除していけば脆いが、序盤にそれが出来なければ海賊ウォリ以上に取り返しがつかない状態になる。